2015年8月22日土曜日

初登校です!


初めまして。この度みなとさんに代わりまして助手になりました金城夏希と申します。

今からちょうど一週間前にリッチモンドに到着し、まだ少し残る時差ボケと戦いながらオリエンテーションに参加したり、様々な事務手続きをしたりしていました。
慣れない環境ということもあり故郷の沖縄が恋しい今日この頃です。新しい環境に慣れるためには時間がかかります。一つ一つ自分の疑問や不安を解消することで生活が楽になってそして楽しくなっていくと思うので今は少し我慢の時期です。
ただリッチモンド大学は設備が物凄く整っているということもあり、生活に困ることはないので安心もしています。それに小説や映画に出てきそうな美しいキャンパスなので歩くだけで、心が躍ります。建物はレンガ造りで統一感があり、構内を歩いているとリスに会えたりします(最初はねずみかと思って驚きましたが・・・)


さて前置きはこのくらいにしておいて、今回は初投稿と言うことなので少しばかりですが自己紹介とここに来るまでの経緯を書いてみたいと思います。

私は大学時代(といってもさる3月に卒業したばかりですが・・・)主に言語学を学んでおりました。日本語教育に興味を持ったのは留学先の大学で履修したJapanese Linguisticsという講義がきっかけです。その講義はタイトル通り日本語の構造を考察するというものだったのですが、日本語母語話者の私にとっては客観的に日本語を分析することがとても新鮮でした。その講義のおかげで日本語について何も分からない自分に気付かされましたし、日本語学習はその講義で得た知識を日本語習得にも役立てることができるのではないかという考えにいたりました。

前々から日本語教育について興味が多少なりともあったのですが、大学で日本語副専攻をとるタイミングを逸してしまい日本語教育について学ぶことを諦めかけていたころ、縁があって鈴木先生、そして鈴木先生が確立したJumpsystemという理論に出会いました。非常に体系的な理論であり、私がこれまで学んできた言語学の知識とも共通するところがあって、もっと深くJumpsystemを知りたいと思うようになりました。それからややあって静岡県での研修等を経て、私は今リッチモンド大学にきています。まだまだJumpsystem並びに日本語について知らないことばかりですが、ここにいる間必死になって学んでいきたいと思います。

月曜からいよいよ新学期が始まります。日々、生徒と日本語に正面から真剣に向き合っていくのでこれからどうぞよろしくお願いします。


金城夏希

2015年7月21日火曜日

2014-2015 academic year & summer program 振り返り2

2014-2015 academic year & summer program 振り返り2


リッチモンド大学で5月上旬に春学期が終わったあと、それぞれの言語でサマープログラム(夏期集中講義)が行われています。
スペイン語、ドイツ、イタリア…そして日本語も!

Annual Summer Program:25th May5-June 29, 2015
http://spcs.richmond.edu/summer/study-abroad/japan.html


この日本語のサマープログラムは今年でなんと25回目。
歴史を感じます。

約2ヶ月間のサマープログラムでは学期では1年かけて(2学期)学ぶ内容のものをギュッと2ヶ月弱で学びます。
そのため、ものすごいハイスピード。
学生も先生も大変ですが、とても濃い充実した2ヶ月です。


学生たちは日本滞在中はホームステイをしているので、授業はもちろんのこと授業外でも日本語漬け。

そのため、日常会話でよく使う表現、自然な言い回しなども自然に身につき、
彼らの日本語上達の速度には目を見張るものがあります。


日本語の授業外も様々な文化クラスやイベントがあり週末も盛り沢山。

例えば、
・湖西連峰へ山登り
・静岡文化芸術大学の学生との交流
・書道体験
・本興寺で雅楽の鑑賞
・鈴木先生たちのJazzの定期演奏会鑑賞
・楽器博物館見学
・新居 関所見学
・茶道体験
・京都へ修学旅行

授業だけでなく、
いろんな風景を見て、日本独特の音楽を聞いて、様々な日本人の方の日本語を聞いて、話して、日本料理に舌鼓を打って…これらの五感を通した日本経験ができるのは留学の醍醐味です。


やはり百聞は一見にしかず。
言語を学ぶなら、その言語が生まれた土地、実際に話されている土地に一度は足を踏み入れてみたいものです。


ことばは人によって話されるもの。


その言語の生まれた背景、文化、話す人の気質や世界観などはその言語そのものと相互に密接に関係していますから。


学生たちのこの夏の経験が彼らの人生にどのように彩りを加えたのかなぁ、と想いを馳せたりします。いつか聞いてみたいなぁ。


みんな、いい笑顔!


  














新TAに引き継ぎ!


こんにちは!

元TA みなとです!

関東も梅雨明けしたそうですね。夏本番ですね〜!
沖縄はあいにくの雨。
私の沖縄滞在も残すところあと数日。

やっぱり沖縄は私にとって実家のある神奈川よりも居心地がいいところ。
最終的に1か所にとどまり生きていくなら、子育てするなら沖縄がいいなぁと実感。
私のこれからの人生、どーなるかな、最後にたどり着くのがまた沖縄だったらいいな。


タイトルの通り、この秋からの鈴木先生の助手は新たな方、金城夏希さんへ。
こちらのブログも引き継いでくれます。

沖縄出身の彼女は、
あったかく、おおらかで、自然体。
そばにいるとこちらものんびりした気持ちになれる方。

このサマープログラムでは研修も兼ねて彼女も浜松に来ていましたが、
約1ヶ月の滞在でも学生からとっても慕われるほど。


また、学生時代は言語学を専門とされていたので、Japanese as a second languageに対するセンスも光るものがあります。


私は筆不精で全然ブログを更新できませんでしたが、
彼女ならもっと頻繁にブログを更新してくれることでしょう。


この秋学期(2015 Fall)は常に人数の多い一年生はもちろんのこと、
昨年JPAN101、102を受講した二年生の人数も多くなりそう。

賑やかな一年になりそうです!

2015年7月17日金曜日

琉球大学ワークショップ


はいたい、みなとです。
よーし、TA生活振り返りをするぞ―!と宣言してみたものの、
どこから書いたらいいのやら。笑

では、いちばん最近の話題から。

静岡・浜松でのサマープログラム終了後、鈴木先生は沖縄国際大学や読谷で日本語の授業を行うために、来沖、そして興味がある私もTAは終了しているものの個人的に来沖。

今週水曜日、7/15に琉球大学にて鈴木先生のワークショップを行いました!

リッチモンド大学 日本語教授 鈴木明 ワークショップ

「井の中の蛙大海に出る」
日時:715日(水曜日)5限目:4:20-5:50
場所:琉球大学­­­­
対象者:日本語教育、海外生活、アメリカの大学、
         鈴木先生に興味がある人は誰でも






きっかけは、私が琉球大学出身ということで、
日本語教育スペシャリストであることはもちろん、若い頃に単身渡米、そしてジャズドラマーでもある鈴木先生を琉大生に会わせたい、という思いから企画したもの。

先の週末の台風直撃に影響されてのワークショップ直前告知、テスト前等で当日の参加者は5名とかなり少人数でしたが、その分、参加者一人ひとりと向き合え、アットホームで有意義な時間を過ごすことができました。
話題は、ジャズ、「教え方」、人生哲学などなど多岐にわたりました。
柔軟性を身につけるには、恋をすべし、と。笑
若いうちから、いろいろなものを見て、人に会って、たくさん「違い」を知ることがとても大切なことだそうです。 うんうん、個人的に深く共感。


(参加者感想・一部抜粋)

先生のワークショップでは、将来教師として使えるスキルをたくさんおしえていただき、とても有意義な時間を過ごせました。また、言語学に対しての関心・興味も高まったと思います。
 特に心に残っているのが、モチベーションを上げるには好きになるしかないというアドバイスで、英語を勉強していて心が折れかけることがありますが、一生付き合っていくパートナーだと考えて、これから頑張っていこうと思います。とても楽しく、考えさせられる時間でした。ありがとうございました。(法文3年次)



参加して下さったみなさん、そしてコーティネートして下さったクリス・デイビス先生、本当にありがとうございました!



追伸:
その夜は泡盛を酌み交わしながら、酔えば酔うほど言語学の話へ発展という、
濃い交流会となりました。

2014-2015 academic year & summer program 振り返り

2014-2015 academic year & summer program 振り返り

こんにちは!
大変ご無沙汰しておりました。
この6月まで リッチモンド大学 日本語プログラム
the University of Richmond (http://www.richmond.edu/) in the Department of Modern Literature & Cultures the Japanese Language Program
ディレクター鈴木明先生の下、日本語教師助手をしておりました高橋みなとです。

私は2013年の夏に渡米し、2013秋学期 2014春学期、2014サマープログラム(夏期集中講義)及び、2014秋学期 2015春学期 2015サマープログラムと約2年間の間、ティーチング・アシスタントとしてリッチモンド大学の日本語の授業、ドリルクラスを中心に指導に当たらせて頂いていました。


2年はあっという間で、特に2年目は早かった…!
こちらのブログも更新ままならず、反省しております。

私自身の振り返りを兼ねて、いろいろと日本語や学生の話、この夏のプログラムの話などを数回にわたって綴って行きたいと思います。


取り急ぎ、無事にこの1年も終わった、サマープログラムも大成功のうちに終わったというご報告。


今年のサマープログラムの人数は9名。
みんな、2ヶ月に渡るサマープログラムを通して、それぞれが成長し、私も感慨深かったです。私も彼らから、たくさん、たくさーん学ばせて頂きました!


彼らの人生に関われて、すごく嬉しく思います。ありがとうね。


写真は、京都への修学旅行から抜粋。